リスニング

ビートルズのイエスタディから英語を学ぶ

英語の名曲から学べることは多い。英語の歌詞はもちろん、曲によっては時代背景や文化的な側面まで、調べてみるとたくさんのことがわかってくる。リヴァプール出身のビートルズが世に生み出した名曲、イエスタディからも様々なことを学ぶことができる。イエスタディは、作曲したポール・マッカトニーが朝起きたら曲が頭の中に流れていたというエピソードをもつ曲である。

イントロ部分の印象的なメロディ

イエスタディといえば、耳にすればすぐにこの曲だと気づかせられるイントロが印象的だ。穏やかなギターサウンドが気持ちを鎮めてくれる。

yesterday all my troubles seem so far away

冒頭の歌詞には、無生物主語が使われている。all my troublesは、私をとりまく問題たちという意味だ。トラブルという単語自体は生命体ではないため、文法的には無生物主語ということができる。もちろん、詳細にトラブルの内容をみていけば、それが友人だったり家族とのいさかいだったりすることもあるだろうが、文法的にはあくまで主語が生命体かどうかで判断することになる。seem so far awayは、遠くへ行ってしまったようだ、という意味になる。

yesterday came suddenly

曲中で頻繁に使用されるこのフレーズは何を表しているのだろうか?それは、この歌詞の主体は、昨日起きたことを予期していなかったということになる。yesterdayはcame suddenlyなので、突然やってきたということがわかる。

why she had to go I don’t know she wouldn’t say

 why she had to go では、なぜ彼女は行かなければならなかったのか、と自問自答している。昨日なぜか彼女が去っていってしまい、歌詞の主体は理由がわからずに呆然としている様子が伝わってくる。なぜ理由がわからないかといえば、she would’t say で、彼女は決して言わなかったからである。昨日彼女は、理由も言わずに去っていってしまったのだ。

I said something’s wrong now I’m alone for yesterday

私は何かが間違っているとつぶやき、いまはひとりだ。以上の歌詞からわかることは、昨日彼女が突然理由も言わずに去っていって、私は呆然としているという状況だ。

まとめ

イエスタディは、ビートルズのギタリストであるポール・マッカトニーが作曲した。朝ポールが起きると、彼の頭の中ですでにメロディが流れていたという。曲の内容としては、彼女が突然理由も言わずに去っていってしまい、私は理由もわからずにひとりで呆然としてるというものだ。私のトラブルたちはとても遠くへ行ってしまったようだ。という歌詞からも伝わってくるように、昨日のできごとがはるか遠くに行ってしまったように、私は感じている。
イエスタディが作られた1960年代あたりは、もちろんスマートフォンもなく、一度音信不通になってしまうと探し出すのは現代よりも遥かにこんなんだったと考えられる。彼女にふられて、ひとりで呆然と佇んでいる様子が伝わってくる歌詞である。ジョンレノンの歌声も、切ない歌詞に味わいを与えている。イエスタディの歌詞に使われている英語は、どれもさほど難易度が高くない。単語も文法も高校レベルのものになっているので、高校生が学習したことの復習に使ったり、高校レベルの英語があやしい方が文法などの復習の教材として使うのにも適している。何度も繰り替えして口ずさんでみることにより、身体に覚えさせたい名曲である。